1st BONZER REPLICA 1970
ユアーズがマルコムさんにお願いしていたプロジェクトがついに実現! 1970年代のBONZERをそのままに再現しました。 もちろん当時のデータなんてものはありません。全てはマルコムさんの記憶の中のデータと創造力により実現することができたのです。40年前に革命を起こしたBONZER、今もなお進化しつづけるBONZER、ぜひ体験してみてください。

BONZER REPLICA 5'6"(クリア・サンディング)BONZER FIN付き
販売予定価格 ¥ 118000 (税別)


5'6"でも厚さがあるので全然乗れちゃいますョ。
ディケールも当時のデザインで雰囲気バッチリです!
詳細についてはお問い合わせください。













ボンザーはより効率的な水流を生み出す為に開発されたシステムです。
私たちは、フィンとボトム形状双方を独自にデザインする事で、テールから流れ出る水流力を最大限に生かした相乗効果を生む事に成功しました。このこと全てをお話すると長い話になってしまうので、手短にわかり易く説明させて頂きます。
ターンをする際、水はボトムと対角線上に流れ出ます。ボンザーのフィンは両サイド共ベースが9 3/4”、奥行きが最大2 3/4”です。この奥行きの浅いフィンとその設置角度により、水の排出を最小限の抵抗で行う事が可能になります。これによりレールtoレールの動きが更に安易になり、レールを入れた状態でのホールド性も向上するため、ターンの際フィンの内側は水中で垂直な状態となって確実なエッジコントロールを可能にします。また、フィンの外側ではボトムを流れる水をかわし効率良くテール部へと逃がします。今までレールの外側へ流れ出ていく水が、無駄なエネルギーとして見過ごされてきたのに対し、ボンザーのコンケーブとベースの広いテール形状のコンビネーションは通常と比べテール部からの水流をより効率的なものにしました。これはターン時の効力を最大限まで引き伸ばす事になります。元来フィンはコンケーブの延長であり、水とサーフボードとの曲面の接地部がテールを抜け出る際、ごく微量の抵抗が発生しますが私たちのデザインはこの抵抗を飛躍的に少なくしました。ここまで私たちはいかにエネルギーを消費せずに、取り回し易いデザインが何かということをコンセプトに追求してきました。これは無駄なエネルギーを必要とせず、かけた力を出来る限り無駄にしないという21世紀の新たな模範デザインになると確信しています。

 Malcolm Campbell


History of BONZER

創造期: 70年代前半
1970年は、5'4" ~ 5'8"というスーパーショートボードが世界を牛耳っていました。いわゆる、コーキーキャロルのシングルフィンやオーストラリアの初期のツインなどの板です。それらの板は、波が大きくなるとスピード性やコントロース性が落ちてしまい、満足できる物ではありませんでした。

私たちは、ショートボードで大波に適したデザインを考え出そうと必死でした。父に相談したところ、フィンを3本立てみようという事になり、ダンカンと私は父の専門である、船体のデザインと流体力学を勉強しました。この3本のフィンと流体力学を取り入れたデザインにより、最初の「ボンザー」が生まれたのです。

今でも最初の一本を覚えています。板はそれまでのデザインに比べ、飛ぶように走りました。その当時は、ダンカンも私も「ボンザー」と言うデザインが、私達の人生を大きく変えることになろうとは想像もしませんでした。

1971年にはテールを絞り、より波のクリティカルセクションを抜けられるデザインにしました。この当時は未だボトムデザインまで考えが及ばず、フラットとVボトムのみの組み合わせでした。

より速く、厚いセクションもスムーズに抜けられるデザインを追求し、また、父からアイデアをもらい、1972年にはシングルからダブルコンケーブに抜けるボトムデザインを開発しました。これによりスピード性とマニューバー性が格段に上がったのです。ただ、もうちょっと洗練しなければならない箇所もありましたが…。

激動期: 70年代
私たちは、このシングルからダブルコンケーブに抜けるボトムデザインとトライフィンの組み合わせに絶対的な自信を持っておりました。問題はこの発明者がオックスナードにいるその辺の子供だった事でした。そうです、子どものことなど誰も相手にしてくれないのです。

当時の基準からすると7年は先を行っているこのデザインを世に送り出そうと、何通も何通も有名ブランドに手紙を書きました。たった一社だけ、ビングサーフボードが興味をもってくれ、テストボードを作り、ジェフハックマンなど当時のテストライダーに乗ってもらう事になりました。ライダーからの評価は最高のものでした。

やっと日の目をみると思った矢先に、ビングはゴードンアンドスミスに買収されてしまいました。その後私たちは、いろんなサーフボードメーカーを転々とします。こういった過度期を生き抜き、1975年、遂にキャンベルブラザーの「ボンザーサーフボード」が生まれたのです。

ボンザーは1977年にデザイン上、大きな改革がありました。友人に招かれオーストラリアに行った時の事です。コールスミスがシングルフィンで、凄いリップを掛けているのを見かけ、早速ボトムデザインを見ると、当時オーストラリアで発明されたフルーイッドフォイルというものでした。それにヒントを得て次世代のボンザー、ボンザーライトビヒクルが生まれました。そう、光の様に早く走る事から命名したのです。

暗黒期: 70年代後半 - 80年代前半
この時代は私たちにとって、ボンザーと言うデザインにとっては、暗い時でした。覚えていますか?マークリチャーズがツインフィンを引っさげてワールドツアーで全戦連勝をしていた頃です。すべてがツイン一色になっていました。そして1980年、サイモンアンダーソンがスラスターをワールドツアーに持ち込みました。いわゆる、トライフィンの世界デビューです。サーフボードデザイン的には激動の時でした。そして私たちのボンザーは、世界のメディアからは葬り去られてしまいました。

確かに、トライフィン自体は完成されたデザインでした。但しフィン自体とフィンの立て方は、ボンザーの方が優れていると確信しておりました。

それでもボンザーをより完成されたデザインにする為、試行錯誤が繰り返され、ついに1982年、最初の5フィンボンザーが生まれたのです。基本概念は、トライフィンボンザーと同じですが、加速性、大波でのコントロール性も洗練され、デザインとして完成しました。

残念なことに、この時代は既にトライフィンが主流になっていた為、5フィンボンザーは一部の友人の間だけで乗られていました。

成長期: 80年代後半 - 90年代
この時期は、ボンザーが成長し、脚光を浴びた時代でした。デイブミラーが5フィンボンザーに興味を持ち、パイプライン、バックドア、サンセットで乗りまくり、写真を残しました。この時期に、テールにウイングを付けたEB5を世に送り出しました。

1988年には、日本のサーフマガジンにパットローソンがボンザーを削っているという記事が載りました。私たちが長年研究開発して来たボンザーを勝手に使われていると思い、直ぐにパットに連絡を入れました。

パットとは、フレンドリーな関係を作り、共同でボンザーのボトムデザインをスラスターに取り入れました。それに乗ったゲーリーエルカートンは、その年の ASPランキングを2位に上げ、ボビーオーエンスはサンセットでカッ飛び、マーティトーマスはASPデビューを果たしました。

その後、88年、89年のノースショアでは、シェ−ンホランがボンザーで復活を果たし、リチャードシュミット、バートンリンチなどもボンザーで好成績を残しました。

今のシングルからダブルコンケーブに抜けるトライフィンのボトムデザインは、この時期にパットと私達が完成したものなのです。

1990年には、米国誌サーファーマガジンに特集され、数多くのシェーパーとも交流も深めました。これで、やっとボンザー5フィンも世に出られると思えました。

成熟期: 2000年を迎え
ケリースレーターの登場と共に、サーフィン業界の注目は、サーフボードデザインから、サーファーのパフォーマンスへと移って行ってしまいました。またまたボンザー至難の時代に突入するかと思われました。

この頃すでにダンカン夫婦は、ハレイワにカフェをオープンしていました。その頃よくカフェに遊びに来ていたのが、ブラッドリーガーラック、テイラーノックス、マロイ兄弟といったニュースクール系のキッズ達でした。

彼らは5フィンボンザーに興味を持ち、ノースショアでテストを繰り返しました。この時にボンザーで過激にアタックを繰り返したのが、テイラーノックス、ジョエルチューダー、ドノバンフランケンレイター、そしてロブマチャド達でした。このシーズンに初めて、世界がボンザーの5フィンが確立したデザインである事を認めた時でした。

その後、ビルハミルトン(トーインサーフィンの先駆者、レアードハミルトンの父)は、ボンザー5フィンの性能をハナレイベイで絶賛し、テイラーノックス、ジョエルチューダー、ブラッドリーガーラック、ダンマロイ、クリスマロイ、ドノバンフランケンレイター、ケリースレーターは、常時ボンザー5フィンを携え、コンテストで好成績を上げています。トーインボードとしても、デレックドナーがタヒチで試し、その操作性、スピード性を称賛しました。

いよいよ「ボンザー」の時代です。時の流れを超えて来たこの「ボンザー」に、皆さんも乗ってみませんか? きっと違う乗り味が楽しめますよ!

Malcolm Campbell / Duncan Campbell